好きすぎた、たぶん。
京子さんの言葉。
俺はあの言葉に背中を押されて、この曲を作ることが出来た。
詩織ちゃんの涙。
俺はこの涙で、やっと確信になれた気がする。
夢を見つけられた気がする。
こんな俺が作る曲、こんな俺が歌う曲を、詩織ちゃんは涙を流していい曲だと言ってくれた。
好きだと言ってくれた。
それだけでなぜか、泣きそうになった。
「詩織ちゃん。」
「はい。」
「俺ね、ずっと怖かった。」
「怖かった・・・?」