好きすぎた、たぶん。


でも、母親に金があるわけでもない。



だから俺を連れてくことはしなかったんだと思う。



俺はまだ7歳で、1人で生きてくなんて出来るわけない。



親父と生きてくしかない。



親父が持ってきた金で、生きるしかなかった。



でも、いくら親父が金をもらっても、余裕が生まれるほどではない。



やっと食ってけるくらいだ。



貯金なんてなくなってく。



7歳から俺は、親父の女の金で生きてきた。



飯は親父の女の金で親父が買ったもの。



もしくは、親父に頼まれて俺の面倒を見に来た女が作ったもの。



服は着れなくなるまで着るか、もしくは女の金で買ってもらった。



最初はそれだけだった。




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