好きすぎた、たぶん。


でも、その生活が普通になっていって、女の金で買ってもらうものはどんどん多くなった。



親父と俺が住む家。



正直言って、母親と住んでた家よりも、高い家賃のマンションに住んでた。



もちろんそこだって、女の金。



そして俺の学費。



直接、親父の女から「可威くんの学費ね」って親父に渡してきたわけじゃない。



もらった金から、親父が工面してた。



中学も、高校も。



そんな生活を送ってた俺は、親父に似て、自分でも言うのも何だけど、正直言ってモテた。



中学の時に気付いたけど、俺が親父の女の金で生きてるとも知らず、俺の周りにはいつでも女がいた。



俺が呼ばなくても、俺が女のところにいかなくても、寄って来る女は絶えずいた。



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