好きすぎた、たぶん。
それは中学になっても、高校になっても、変わらなくて。
高校になって女といても、ギターだけは手離さなかった。
俺の1番大事なものだった。
潤とは家がたまたま近所で小学校からずっと一緒だった。
小1の時に同じクラスになって、それから俺は潤とばっか遊んでた。
小1の終わりに俺がギターにハマって、それを潤も隣でずっと見てた。
俺が練習して出来るようになったギターを、俺がギターの音に乗せてテキトーな歌詞で歌う俺の声を、下手だったろうに、ずっと聴いてくれてた。
そして潤は小4の時に、潤を溺愛してるおばあちゃんにギターを買ってもらって、それからはずっと2人でギターばっかりやってた。
ギターが大好きになって、音楽が大好きになった。