好きすぎた、たぶん。
でも俺と潤と武司が高校生でいられるのは、あと1年しかなくて、嫌でも進路という問題が出てきた。
中学から高校に上がった時、俺はもちろん高校は行かないものだと思ってた。
金ないし。
でも、親父とその時1番親密っつーか、一番金を出してた女に高校は行っといた方がいいとか言われて、まだ安く済むように公立の高校に行くことにした。
特に将来を見据えて高校に入ったわけでもない俺は、進路なんて考えてるわけなくて、高3の時の担任だったセンコーに、マジでキレられるくらいまで進路未定にしてて、こりゃマジで考えないとヤバイかなと思って考えたんだけど、何にも思い浮かばなかった。
俺はずっとその日その日を生きる為に生きてきたわけだから、そんな先のこといきなり考えろと言われても、わかるわけない。
大学には行かない。
行くほど勉強好きじゃないし、大学分金集めてくんのめんどくさい。
じゃあ、就職?
どこに?
なんか勤めたい会社でもあんの?
・・・あるわけない。
働かずに金を得てきた男を間近で見てきたのに、そんな気は起きない。
じゃあ、専門学校?
・・・何を専門的に勉強してぇんだよ。