好きすぎた、たぶん。
全く何も思い浮かばなかった。
でも、考えなきゃマズい。
その時に俺の手にあったのは、やっぱりギターだった。
俺にはギターしかない。
好きなもの、ギター。
それだけ。
この時だった。
ギターを夢にしたのは。
軽音部を作ってから、文化祭とかで人前で曲を披露する時は何度もあった。
楽しかった。
嬉しかった。
人に見てもらって、拍手してもらって、俺らの出す音にノってくれる人達を見るのが。
うっすら音楽を仕事に出来たら、音楽で食っていけたらと思ったことはある。
この時、それが確実な夢になった。