好きすぎた、たぶん。


そして武司。



武司は専門を卒業して、いざ就職するってなった時、本当に俺のしたいことはこれなのかと思ったらしい。



悩んで悩んで、本当にやりたいことはNUTSだと思ってくれた。



俺と潤が東京に来て2年後、NUTSは再結成した。



それから俺達は、もう少しだけ広いアパートに引越して5人で暮らしながら、地道に活動した。



5人での生活を半年くらい続けたある日、ライブハウスで何組かのバンドが出るライブに出させてもらった後、声をかけてきたのが、夏実だった。



いろんなライブで見かけたことがある夏実だったけど、まさか業界の人とは思わなくて、かなりビックリしたのを覚えてる。



「あなた達には人を惹き付ける魅力がある。他のバンドにはないサウンドがある。」



確かそんなようなことを言われた様な気がする。



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