好きすぎた、たぶん。


「えー!!何このワンちゃん!!ちょーかわいいー!!」


「何だよって。」


「可威が飼ってるの?めずらしくない?可威が動物飼うなんて。」


「・・・ほっとけ。」


「名前は?何て言うの?」


「・・・まだ決めてない。」


「えー、可哀想じゃん、決めてあげなよ。あ、何だったらあたしがつけてあげようか?」


「いい。っつーか何の用だよ。」


「べっつにー。会いたくなったから来たの。悪い?」


「悪ぃよ。俺達別れてんだろ、そんな理由で来んな。」


「別れたけど、してることは変わらないじゃない。」


「変わんなくたって彼女じゃねぇんだよ。」



めんどくせぇなぁ。



そりゃ別れようっつったのは俺だけど、なんだよ急に最近。



< 403 / 880 >

この作品をシェア

pagetop