好きすぎた、たぶん。
なんか直接会って話した方が早いかと思って、思わず行くと言っていた。
あんまり電話で話したりしないんだよね。
たまにするけどさ。
眠気がいつの間にか消えていて、車で京子さんちに向かった。
「可威。早かったね。」
「ごめんね、急に。」
「ううん。どうぞ。」
京子さんちの中に入って、いつも通りソファに座る。
「あれ、聞いたよ。」
「あれ?」
「京子さんちの会社との仕事。」
「・・・あぁ。ごめん、ビックリしたでしょ。」
「うん。京子さんと仕事の話なんてほとんどしてこなかったし、こないだ試作品もらった時もそんな話してなかったから、なんでかなと思ってさ。」
「うん・・・。でも、もう可威にまで話行ってるの?」