好きすぎた、たぶん。
「受けれないよね、あたしと仕事なんて。」
「・・・まだわかんない。もうちょっと考える。」
「うん。無理だったら無理って言っていいからね?」
「わかった。」
気持ち的には出来るかもしれない。
でも、もし万が一俺と京子さんのことがバレても困る。
それだけは、夏実が恐れてることだし、俺もいくら俺自身より俺の歌で生きていきたい、聴いてほしいと思ってても、俺の過去がさらされても今と同じ状況で飯食ってけると思うほど、自分に自信はない。
・・・とりあえず、考えるか・・・
「ご飯、食べた?」
「うん。食べた。」
「どうする?帰る?」
「うーん・・・寝る。いい?」
「うん、いいよ。なんか着替え、出そうか?」
「うん。」
京子さんちで風呂入って、そのまま京子さんちにある俺の部屋着に着替えて寝た。
もう、何かする気力なんてなくて。
それは京子さんも同じだったのか何なのか、お互い大人しく一緒のベッドで寝た。