好きすぎた、たぶん。
京子さんの会社からのオファーを受けてから少し経ち、仕事当日を迎えた。
「お互い知り合いってことは出すの?」
「いや、出さないよ。あくまで今日は仕事だし、知り合いどうこうっていうより仕事する相手だから。」
「そう。」
撮影場所へ向かうまでの移動車の中、夏実は夏実で心配しているようだった。
俺は昨日は明日京子さんと仕事か・・・ってちょっと思ったけど、でも実際当日を迎えたら、何とも思わなくなってた。
もう受けたんだし。
俺はとりあえず仕事するしかない。
現場に着いていろんな人に挨拶されたりしたりしながら、スタジオの中に入った。
たくさんのスタッフの人が一斉に夏実と入った俺を見る。
京子さんが京子さんの部下らしい人と共に、俺のとこに来た。