好きすぎた、たぶん。


「・・・大丈夫?」



カメラマンがフィルムを変えてる間に、小さい声で話しかけてみた。



「あ、はい。すいません。」



すご。



マジ普通に日本語喋れるんだ。



「日本語、うまいね。」


「中学生からずっと日本に住んでるんです。」


「そうなんだ。いいな、俺もさ日本語以外の言葉喋れたらかっけーなって思うもん。」


「そうですか?」


「かっこいいよ。英語とか喋れればなって思うよ。英語はペラペラ?」


「家族と喋る時は英語なので・・・」


「へぇ、じゃあ今度教えてね。」



相手もわかってるだろうけど、思いっきり社交辞令を言ってまた撮影が始まった。





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