好きすぎた、たぶん。


「何でお前俺と仕事してぇっつったの?」


「可威と仕事したかったから。」


「何で。」


「・・・・・・」


「俺と仕事すれば話題になって売れると思ったから?」


「・・・それもないとは言えないけど・・・」


「何。」


「・・・可威の作る歌が好きだし、同じ事務所の仕事の相手として、可威を尊敬してるから、あたし。」


「それはどうも。」


「だから・・・曲作ってほしかったの。」


「・・・もう帰れよ、お前。」


「ねぇ、お願い。可威。」



何でかわかんないけど、うっすら泣きながら俺の腕を掴んで頼んできた。


< 496 / 880 >

この作品をシェア

pagetop