好きすぎた、たぶん。
「何でお前俺と仕事してぇっつったの?」
「可威と仕事したかったから。」
「何で。」
「・・・・・・」
「俺と仕事すれば話題になって売れると思ったから?」
「・・・それもないとは言えないけど・・・」
「何。」
「・・・可威の作る歌が好きだし、同じ事務所の仕事の相手として、可威を尊敬してるから、あたし。」
「それはどうも。」
「だから・・・曲作ってほしかったの。」
「・・・もう帰れよ、お前。」
「ねぇ、お願い。可威。」
何でかわかんないけど、うっすら泣きながら俺の腕を掴んで頼んできた。