好きすぎた、たぶん。
詩織ちゃんってさ、一応付き合った男はいたらしいけど、それ付き合ったって言えんの?って感じじゃん?
だからそういう子がデートで行きたいとこっつったら遊園地かな・・・と。
まぁ勝手な俺の思い込みだけどね。
でもそれが見事に的中。
車をしばらく走らせて、遊園地に着いた。
今日はさすがに真昼間だし、キャップにグラサンはやめて、グラサンだけ。
まぁ、バレないでしょ。
本当はグラサンもしたくないけど、もしバレたら詩織ちゃんにも迷惑かかるしね。
「どこ行きますか?」
「詩織ちゃんの行きたいとこ。」
「え?」
「詩織ちゃんの行きたいとこがいい。だから、俺に気ぃ遣わないで何か乗りたいなら一緒に乗るし、何か買いたいなら一緒に行くから、どこでもいいよ。」
「いいんですか?」
「うん。あ、でも乗っててこっぱずかしいからメリーゴーランドとかはやめてね。」
「ハハ、はい。」