好きすぎた、たぶん。


「でも1回くらいかも。あと撮影とか。」


「そうなんですか・・・。寂しいですね。」


「寂しいのかわかんないけど、でもあんまりこういうとこに出かける様な家庭じゃなかったからさ。」


「可威さんって1人っ子ですよね?」


「うん、そうだよ。」


「兄弟いなくて、寂しくなかったですか?」


「うーん、潤が兄弟みたいな感じだからね。」


「あ、幼なじみなんですよね。」


「うん。」



乗り物に乗るまでの待ち時間だったり、飯食ってる時だったり、今までにないくらい他愛もない話をした。



いつもそんなに会ってる時間がないから、お互いのことってあんまり知らなくて、っていうか特に俺が詩織ちゃんのこと何も知らなくて、初めてこんなにも詩織ちゃんの話を聞いた。



学校の話だったり、友達のことだったり、家族のことだったり。



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