好きすぎた、たぶん。


優しい笑顔を見せた詩織ちゃんは、何も言わずただパソコンを眺めながら座っててくれた。



・・・ん・・・眠くなってき・・・た・・・



目を閉じて詩織ちゃんを抱きしめてた。



ゆっくり目を開けると、詩織ちゃんの顔がすげぇ近くにあった。



「ダメ。」


「え!?起きてたんですか!?」


「俺寝てた?」


「はい・・・」


「嘘、どんくらい?」


「10分くらいです・・・」


「そっか、ごめんごめん。」


「・・・起きてたなら言ってくださいよ・・・」


「寝てる人にチューしようとしないでくださいよ。」


「・・・ごめ・・・なさい・・・」



俺もタイミング悪く起きたらしく、詩織ちゃんは今まで見たことないくらい顔が赤くなってて、逃げ出したいくらいなのか急に椅子から立ち上がった。


< 546 / 880 >

この作品をシェア

pagetop