好きすぎた、たぶん。
優しい笑顔を見せた詩織ちゃんは、何も言わずただパソコンを眺めながら座っててくれた。
・・・ん・・・眠くなってき・・・た・・・
目を閉じて詩織ちゃんを抱きしめてた。
ゆっくり目を開けると、詩織ちゃんの顔がすげぇ近くにあった。
「ダメ。」
「え!?起きてたんですか!?」
「俺寝てた?」
「はい・・・」
「嘘、どんくらい?」
「10分くらいです・・・」
「そっか、ごめんごめん。」
「・・・起きてたなら言ってくださいよ・・・」
「寝てる人にチューしようとしないでくださいよ。」
「・・・ごめ・・・なさい・・・」
俺もタイミング悪く起きたらしく、詩織ちゃんは今まで見たことないくらい顔が赤くなってて、逃げ出したいくらいなのか急に椅子から立ち上がった。