好きすぎた、たぶん。
一体、昨日からどんだけキスしてんだろう。
溜まってんのかなぁ、俺。
そんなことねぇはずなんだけど・・・
この後出かける時間までなんでかイチャイチャぶっこいて、詩織ちゃんを家に送ってから仕事場に向かった。
この日の仕事はテレビ局で、歌番組の収録。
アルバム出たからね。
その中から2曲くらい歌う。
夏実にもスタイリストさんにも何にも言われなかったから、昨日からずっとはめてる詩織ちゃんとのペアの指輪も外さずに撮った。
収録を終えて楽屋に戻った。
「あ、和樹。電話鳴ってる。」
健吾がそう言いながら自分の近くにあった和樹の携帯を手渡した。
「あ、本当だ。ありがとう。」
そう言って和樹は楽屋の外に出て行った。