好きすぎた、たぶん。
「え、彼女ってこと?どうしたの?急に。」
「健吾がさ、気になってるからさ。」
「は?俺だけかよ。」
「いないよ。彼女でしょ?」
「いつから?」
いざ俺が聞き始めたら健吾が乗ってきた。
「いつだろう。」
「待って待って、お前女と付き合ったことあるよな?」
「へ?」
「お前童貞じゃねぇべ?」
「そんなわけないじゃん!!僕もう21だよ?」
「だよな、だよな。」
「何で急にそんなこと聞くの?」
「ほらさ、お前昔からあんま女っ気ないからさ。」
「可威くんと健吾くんがあり過ぎなんだよ。」