好きすぎた、たぶん。
「じゃあどうして?」
「俺の中ではもうお前とは終わってんだよ。それだけの話。」
「・・・・・・」
「好きだから一緒に仕事してぇって奴とは、仕事出来ねぇよ。」
「・・・・・・」
「お前だってわかってんだろ、しっかりしろよ。」
俺の言葉を聞いて涙を流した咲は、出て行ってしまった。
あいつが俺のこと好きなのは、わかってた。
可哀想なのかもしれない。
気持ちには応えられないし、一緒に仕事もしてあげられない。
でも、俺はマジであいつの歌には尊敬してる。
すごいものがあると思う、あいつには。
だから、そこまで落ちてほしくない。
俺が好きだから俺と仕事したい。
そんな感情で仕事する奴になってほしくない。
そうすれば繋がりは出来て、いいのかもしれない。