好きすぎた、たぶん。
「ほら、あたし可威にはこうやって会ってるけど、潤くんとかはもうずっと会ってないからさ。懐かしかった、なんか。」
「そうだね。」
メンバーは一応全員京子さんと面識はある。
それほどまでに俺は高校時代この人といたから。
こんな関係を持ってるのは、もちろん俺だけだけど。
「でもちょっと寂しかったかな。」
「なんで?」
「なんか遠い人になっちゃったなぁって。」
「そんなことないよ。」
「高校生の頃から知ってるから余計かな。なんかどんどん芸能人って感じになっていって、会わなくなるのかなー、あたしとは、とか考えちゃった。」
「らしくないこと言わないでよ。」
「何よ、らしくないって。」
「京子さんはそんな乙女なこと言わないと思ってた。」
「あら、30女でも心は乙女です。」
「ハハ、そう?乙女だったら23男とこんなにエッチばっかしないんじゃない?」
「・・・うるさいわね。」
そう言って京子さんは少し照れながら、どこかへ行ってしまった。