好きすぎた、たぶん。


快感を得ることは一応出来るけど、なんかひっかかった。



ただ、終わった後俺の隣で寝てる京子さんを見た時、ふと詩織ちゃんの顔が浮かんだ。



・・・なんでだろう。



よくわかんねぇや。



この変なためらいは、朝起きても続いていた。



朝京子さんに起こしてもらって朝飯食って、京子さんちを出る時まで。



「じゃあ、また連絡する。」


「うん。仕事頑張ってね。」


「京子さんもね。」


「・・・可威。」


「ん?」


「・・・キス・・・して?」


「・・・ん。」



片手で京子さんの顔を引き寄せて、キスをした。



よくあることっちゃよくあること。



バイバイする時にキスするのは。






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