好きすぎた、たぶん。


まだ女と寝て金もらうってことに、慣れてない頃。



ためらいだらけだった。



でもすぐにそんな感覚は消えた。



その時の感覚に、少し似てた様な気がした。



俺はもうずっと京子さんとの関係を続けてる。



自分で飯を食えるようになってからは、何度かもうやめようと思ったこともあった。



でも、出来なかった。



なんでなのか、自分でもわかんない。



京子さんと終われないのは、感謝の気持ちなのかな。



申し訳なさなのかな。



ただ単に、俺が変わってないだけなのかな。



今日の仕事は雑誌の取材。



その他もろもろ。



まぁ主に取材です。



「おはよー。」


「ん、おはよ。」


「あれあれ可威くん、昨日と服一緒ですかぁ?」


「・・・っさい、お前。」



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