好きすぎた、たぶん。
「どうするもこうするも、もう受けたっつーしさ。とりあえず知らないフリするよ。」
「まぁそうだけど。大丈夫なの?向こうは。」
「平気だよ。そういうとこで俺に話しかけてくるような子じゃないから。」
「・・・随分わかってんだな、その子のこと。」
「別に。たぶんそうだろってだけ。話してみるし、文化祭前に。」
「そうだな。」
少しだけ仕事の話をして、電話を切った。
そしてそのまま詩織ちゃんに電話をかけた。
プルルルル。
プルルルル。
「はい。」
「俺。今いいかな。」
「あ、はい!!」
「今日、聞いた。文化祭のこと。」
「あ、はい・・・出てもらえるって聞きました、私も。」
「詩織ちゃん、実行委員なんだって?」
「はい。」
「1つ聞いてもいい?」
「何ですか?」
「何で俺らにオファーしたの?」