好きすぎた、たぶん。


俺らの控え室にされてる教室に戻って、実行委員みんなと最後に握手をした。



無事に終わって、大成功ということで。



実際握手する時になると、変に冷静になってというか、さっきまでの文化祭テンションが消えてめっちゃ緊張してる子がほとんどだった。



メンバー全員握手してるけど、特に意味もなく俺が最後に握手していった。



「ありがとうございました!!」


「ありがとう。」



なんか泣いてる?みたいな子もいて、逆にこっちのリアクションが困ってしまった。



「あ、ありがとうございました。」



何人かと握手していって、詩織ちゃんとする順番になった。



「こちらこそ、ありがとう。」



俺と詩織ちゃんは、知り合いなんてたぶん感じさせない雰囲気で何事もなく流すように握手を終えた。



「あ、すいません!!」



全員握手を終えて帰ろうと教室を出ようとすると、いきなり息を切らした先生が入ってきた。



「すいません、出口のところに今生徒がすごく集まってきてしまっていて。」


「あ、そうなんですか。」


「今他の教員が戻るように言ってるところですので、もう少しだけここでお待ちいただけますか?」


「はい、わかりました。すいません、お手数おかけして。」



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