好きすぎた、たぶん。


「ずるいです。」


「何が?」


「こんなことされたら…頑張る気…なくします。」


「そう?頑張ろうって思わない?」


「…気ぃちっちゃう…」



そう自分で言いながらまた顔が真っ赤。



まったく、照れるなら言わなきゃいいのに。



「可愛いね、詩織ちゃん。もう1回する?」


「…しません!!」


「そう?残念。」



俺の言葉を無視して詩織ちゃんは車を降りた。



「じゃあ、また。」


「うん。またすぐ会えるように、時間作るからね。」


「…はい。」



詩織ちゃんはドアを閉めて、学校に向かって行った。



…俺どうしようかな。



まだ仕事には早いし。



1回帰るか。





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