好きすぎた、たぶん。
こんなこと、言うつもりなかった。
夏実の気持ちに俺が気付いてるなんて、一生言うつもりなかった。
なのに、言ってしまった。
それほどまでに、俺は何かにムカついていた。
「それとこれとは関係ない!!マネージャーとして言ってるの、あたしは。ふざけたこと言わないで。」
「……ふざけたこと?」
「そうよ、今は可威の話してるの。」
「そう言うなら仕事とプライベートな感情混合させてるお前はどうなわけ?確かにお前はいつも俺らのマネージャーとして頑張ってくれてる、普段から混合させてるとは言わない。でも、今回のことは違うだろ。」
「違くない。」
「あの子と会うなって、お前100%マネージャーとして言ってるって言えんの?言えるわけね…」
「やめてって言ってるでしょ!!」
目に涙を浮かべながら、夏実は大きな声を出して、俺の言葉を遮った。
その夏実の声で、俺の中の何かが切れた。
椅子から立ち上がって、夏実の腕を掴んだ。
「ちょ、何!?…キャッ!!」
ドサッ。
夏実をベッドに押し倒して、その上に跨った。