好きすぎた、たぶん。
「大丈夫、またやり直せる。」
「・・・・・・」
「そんなこと言えないけどさ、でもお前の歌は俺はすごいと思う。上手く言えないし、どうすごいのかって言えないけど、でもお前の歌を信じてるよ、俺は。」
「・・・・・・」
「な?」
「・・・・・・」
咲は俯きながらも、小さく頷いた。
「なんか愚痴言いたくなったり、悩んだりしたことあったら、解決は出来るかわかんないけど聞くくらいなら俺するからさ、お互い頑張ろう。」
「・・・うん・・・ありがとう・・・」
咲は少しだけ笑って、バックを持った。
「帰る?」
「・・・うん・・・・・・ねぇ、可威。」
「ん?」
「あたし、確かに可威の言う通りだと思う。男に依存するようなタイプでもなかったし。」
「うん。」
「でも、こないだ言ったことは本当だよ。」
「・・・うん・・・」