好きすぎた、たぶん。


じゃあ明日、知れ渡るわけだ。



咲とまた付き合ってるって。



・・・・・・詩織ちゃん・・・も知るんだろうな・・・



「どうなの?」


「え?」


「書いてあること、本当?」


「ううん、違うよ。」



とりあえず書いてあることは、俺と咲が復縁したってこと。



俺んちに通い詰めてるとかどうとか。



半同棲的なね。



「・・・咲にはもう見せたの?」


「まだ。お前に先聞こうと思ってさ。」



それまで黙っていた杉原さんが答えた。



「事実ではないんだな?」


「はい。確かにこの日俺んちに来ましたけど、付き合ってるとかはないです。」


「そっか。悪かったな、俺のせいだな。」


「いやいや。」


「俺が咲と話すように言ったからだな。悪い。」


「いえ。」


「とりあえずじゃあ、違うってコメント出すけど、いいな?」


「はい。」



少し話してから事務所を出て、スタジオに向かった。


< 715 / 880 >

この作品をシェア

pagetop