好きすぎた、たぶん。
じゃあ明日、知れ渡るわけだ。
咲とまた付き合ってるって。
・・・・・・詩織ちゃん・・・も知るんだろうな・・・
「どうなの?」
「え?」
「書いてあること、本当?」
「ううん、違うよ。」
とりあえず書いてあることは、俺と咲が復縁したってこと。
俺んちに通い詰めてるとかどうとか。
半同棲的なね。
「・・・咲にはもう見せたの?」
「まだ。お前に先聞こうと思ってさ。」
それまで黙っていた杉原さんが答えた。
「事実ではないんだな?」
「はい。確かにこの日俺んちに来ましたけど、付き合ってるとかはないです。」
「そっか。悪かったな、俺のせいだな。」
「いやいや。」
「俺が咲と話すように言ったからだな。悪い。」
「いえ。」
「とりあえずじゃあ、違うってコメント出すけど、いいな?」
「はい。」
少し話してから事務所を出て、スタジオに向かった。