好きすぎた、たぶん。
「俺この指輪ずっとしてる。記事見てもらえればわかるけど、写真の中の俺もこれはめてる。」
「・・・・・・」
詩織ちゃんの目から溜まっていた涙がこぼれ始めた。
「詩織ちゃんなら、わかってくれるよね?」
「・・・・・・」
止まることなく涙を流しながら、詩織ちゃんは目の前にいる俺に抱きついてきた。
俺はそんな詩織ちゃんを強く抱きしめた。
「泣かないで、もう。」
涙目で俺を見上げた詩織ちゃんに、キスをした。
そのままベッドに移動して、服を脱がせた。
裸になった俺達は、何度も何度もキスをした。
詩織ちゃんは今までで初めて、少しの抵抗もなく、恥ずかしがることもなく、俺を求めてくれた。
でもそれも終わってから思い返せばそうだったな・・・くらいで、最中はそんなこと思いもしなかった。
変な言い方になるけど、無我夢中だった。
詩織ちゃんが俺を求めてくれたように、俺も詩織ちゃんを求めていた。
「・・・んっ・・・く・・・るしっ・・・」
その言葉を聞いて、詩織ちゃんの体に触れながら唇を離した。