好きすぎた、たぶん。
喫煙所に行ったら誰もいなくて、そこで電話に出た。
「はい。」
「あ、すいません。」
・・・・・・え?
・・・・・・・・・誰?
確実に詩織ちゃんからの着信。
だけど、聞こえてくる声は詩織ちゃんの声ではなかった。
女でもない、男の声。
「・・・・・・」
「突然すいません、俺、詩織の兄の森野雅明(モリノ マサアキ)と言います。」
「あ、はい。」
なんだ、お兄ちゃんか。
ビックリしたーーーーー。
・・・あれ。
・・・なんでお兄ちゃん?