好きすぎた、たぶん。


「気付いてから考えると、たぶんKAIさんに会った時期くらいから、あいつ、変わりました。」


「・・・はい。」


「毎日なんか楽しそうだし、前以上にNUTSさんの曲聴いてるし、何かいろんなことに頑張ろうとしてる気がします。」


「・・・そうですか。」


「詩織はKAIさんと知り合えて本当に嬉しいんだと思います。」


「・・・はい・・・」


「・・・写真週刊誌、見ました。」


「・・・・・・・・・」



今のお兄さんの一言で、何を言われるのか一瞬にして見当がついた。



そして、言葉出なかった。



「あまりこういうこと言いたくはないんですけど・・・」


「・・・・・・」

















「もう、詩織には会わないでほしいんです。」







「・・・・・・」


「別に週刊誌のことでこう言ってるんじゃないんです。KAIさんと詩織の関係を僕は知りませんし、あえて聞きませんけど、いくらまだ詩織が高校生でもそこまで子供じゃないと俺は思ってます。それに、詩織がKAIさんの彼女だと思うほど、俺も子供ではないし、現実見てないわけじゃないです。」


「・・・・・・」



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