好きすぎた、たぶん。
「お前がそんなに悩んでるんだったら、ちゃんとお前の答え、わかるんじゃない?」
「・・・そうかな・・・」
「それにお前は十分、俺や夏実の言うことわかってるから。」
「・・・・・・うん・・・」
潤はそれ以来そのことについては何も言わず、曲作りを始めた。
俺も全然思いつかないながらも、なんとか必死にギターに集中した。
いつでも君は
俺が差し出す
全てのものを
喜んでくれた
俺の歌も
俺の言葉も
俺が
連れて行く場所も
俺が
見せる景色も
きっとどれも
君が思うほど
綺麗じゃなくて
純粋じゃない
俺と
出会うことがなければ
きっと
君が見ることは
なかった景色
だけど君は
喜んでくれて
笑って
ありがとうと
言ってくれる
その言葉を
その笑顔を
俺は知らずに
求めていたのかも
しれない