好きすぎた、たぶん。
手を伸ばして鍵を閉めた。
俺はその場に崩れるように座った。
っていうか、一気に力が抜けたような気がした。
まさに脱力っていうか。
「・・・はぁ~・・・」
無意識に大きなため息が出る。
・・・・・・終わった・・・
よかったんだよな、これで。
こうするのが1番いいんだよ。
いいんだよ、これで。
きっと間違ってない。
俺にとっても詩織ちゃんにとっても、これが1番いい。
よかったんだよ。
・・・ばいばい。
ばいばい、詩織ちゃん。
ごめんね。
最後の最後に思いっきり傷つけて、ごめんね。
でもきっと、これでよかったんだよ。
っていうか、こうするしかないんだよ。
だって・・・