好きすぎた、たぶん。


「おめでとう、可威。」



目を真っ赤にした夏実が声をかけてきた。



「お前もだよ。夏実もNUTSなんだから。」


「・・・ありがとう。」



また涙が溢れてきていた夏実を抱きしめた。



「ありがとう、夏実。」



“For You”が1位を取った時と同じように、夏実の涙が落ち着くまでずっと頭を撫でていた。



しばらく裏でこんな感じで過ごして、俺達はホテルに移動した。



明日の大晦日も朝から仕事で早いし、移動だしで。



大してワー!!ってみんなで宴会的なこともなく。



まぁ落ち着いたらあるみたいなこと言ってたけど。



とりあえず明日早いので今日は無理なんだって。



ホテルに着いて、荷物を放ってベッドに倒れこんだ。



はぁ~。



何か信じらんねぇな・・・



鞄から手探りで携帯を出して電源を入れると、ものすごい数のメールを一気に受信した。



放送を見てたのか、いろんな人からおめでとうメール。



有難いけどこれ返すの・・・



まぁゆっくり返していくか。



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