好きすぎた、たぶん。


体のどこに触れるわけでもなくずっと話してるのは、今までになかったかもしれない。



だけど、今日はそういうつもりで来てない、俺は。



今日はちゃんと話したいことあって。



それに自分の気持ちがわかった今、京子さんとセックスする気にはやっぱりならない。



いくら最低な俺でも。



「あぁそう、こないだ一緒にした仕事。」


「うん。」


「おかげさまですっごい好調なの、男物の下着の方も。」


「そうなの?」


「うん。可威の効果だよ!!」


「そんなことないよ。」


「そんなことあるんだよ、可威のポスターすごい社内でも評判だし、かっこいいって声すごい届くんだから。」


「そうなの?」


「うん。店頭に張ってたら盗まれたってとこもあるんだよ?」


「ハハ、そうなんだ。よかった。力になれて。」


「ありがとう。本当に。」


「ううん。」



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