好きすぎた、たぶん。
「お前この正月何してた?」
「んー、何も。潤は?」
「俺も。なんか寝てたらすぐ3日経っちゃったよ。」
「だな。」
「どっこも出かけてねぇの?」
「・・・出てなかったけど、さっきまで京子さんと会ってた。」
「へぇ。新年の挨拶ですか。」
「・・・・・・終わりにしてきた。」
「え?」
「もう京子さんとは・・・」
「・・・終わったの?」
俺は煙草の煙を吐きながら、小さく頷いた。
「・・・潤はさ、俺のこと何でも知ってるし、俺のこと何でも気付いちゃう奴だから言うけど。」
「何?」
「もう出来ないって思ったんだ、付き合ってもない女とそういうこと。」
「・・・うん。」
「だからさ。」
「・・・そっか。じゃあいるんだ、逆に出来る人が。」
「・・・・・・」
「詩織ちゃんだろ?」
「・・・・・・・・・まぁ。」