好きすぎた、たぶん。


「じゃあ次、カップリング流して。」



♪~



今度は完全俺の作った曲が流れる。



さっきと同じように自信はあるけど、でも緊張も増す。



だけど、これでいきたい。



今の俺の全部。



「・・・めずらしいな、お前にしては。」



曲が終わって最初に発せられた言葉は、メンバーへの問いではなく意外なものだった。



「・・・はい、でも俺はこれだと思ってます。」


「・・・どうだ?」



俺の言葉を聞いて潤を含めた他のメンバーの意見を求めた。



「俺はいいと思うよ。」



やっぱり1番最初に答えてくれたのは潤だった。



プロデューサーに聴かせるより、メンバーに聴かせる方が正直緊張した。



演奏してもらうのは、俺だけじゃないから。



でも、他の3人もみんないいと言ってくれた。



「そうだな・・・」



でもプロデューサーはすぐに「うん」とは言ってくれなかった。



何かを考えてるのか、しばらく黙っていた。



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