好きすぎた、たぶん。


「でももし、可威が仕事が手ぇ付かなくなったり、メンバーに迷惑かけるようなことがあったら、すぐ別れさせるからね!!失格だけどマネージャーなんだから。」


「・・・・・・」


「伝えなさいよ、ちゃんと。」


「・・・夏実・・・ありがとう・・・」



俺は恵まれてるな。



こんなにもみんな俺の背中押してくれて。



俺のこと考えてくれて。



潤も京子さんも夏実も。



俺はどれだけ感謝すれば、この気持ちを返せるんだろう。



・・・ありがとう。



「・・・あとね、可威・・・」


「ん?」


「ありがとう。」


「何が?」


「私の気持ち気付いてたのに、変わらずずっといてくれて。」


「・・・・・・」


「やっぱマネージャー失格ね。付いてるアーティスト、好きになるなんて。」


「・・・そんなことねぇよ・・・」


「ふっきる為に言うけど、いい?」


「・・・うん・・・」


< 844 / 880 >

この作品をシェア

pagetop