好きすぎた、たぶん。
「可威が変わらずずっと接してくれて助かった。ありがとう。」
「・・・ううん・・・」
「ごめんね。」
「・・・ありがとう、好きになってくれて。」
「・・・・・・」
「ごめん、あんな言い方して。ずっと謝ろうって思ってた。」
「・・・いいの、可威が気付いてるのなんとなくわかってたし。こうやってちゃんと話せてスッキリした。またここから、頑張ろう。」
「・・・うん。」
「時間、戻ろう。」
車を降りて楽屋に戻った。
ヘアメイクさんに頭やってもらって、着替えて。
新曲発売ってことでの音楽誌の取材。
だから写真撮影はすぐ終わってインタビュー録り。
全員一気に。
「えっと、今回はNUTS初の両A面で、KAIさんとJUNさんの作曲がその内の1曲だと言うことですので、そこらへんのこと聞きたいんですけども。」
「はい。」
「シングル初ということですけども、いかがですか?幼なじみのお二人で作って。」
「アルバムでは結構一緒に作ってましたからね、特に何か変わったことがあるわけでもないんですけど。」
潤に振られてたから、潤が答えて俺は隣で頷いていた。
「でも俺ら2人で作ってた曲がファンの方の中でも好きだって言ってもらえてるみたいなので、こうやってシングルで作れるのは嬉しかったです。」