好きすぎた、たぶん。


「お疲れ様でしたー。」


「お疲れ様です。」



生放送本番を終えて、俺らはそのまま局を後にした。



「「キャー!!!」」



まただ。



やっぱりまた出待ちのファンばっか。



有難いけど、やっぱりちょっと痛い。



触るってより殴ってません?的な。



警備員や夏実が抑えてくれてる中、そそくさと移動車に乗り込む。



移動車でそれぞれ帰宅。



俺は道順的に1番最初に家に着いた。



「お疲れ様。」


「あぁ、お疲れ様。」



移動車を降りて、マンションのオートロックを暗証番号で開けてエレベーターに乗った。



見てたかな、詩織ちゃん。



…見てないかな。



っていうかまだNUTSのファンかわかんないし。



それにバイトかもだし。



< 851 / 880 >

この作品をシェア

pagetop