好きすぎた、たぶん。


だから今回、両A面ともそういう気持ちで作った。



そういう気持ち、伝えたかった。



詩織ちゃんに。



俺には歌とギターしかないから。



歌で、音で伝えたかった。



「…可威さん…」



詩織ちゃんはずっと俺の話を黙って聞いてくれていた。



全部全部、伝えたい。



全部言葉で伝えたい。



全部、聞いてほしかった。



自分の体から詩織ちゃんを離して、涙が溢れすぎて赤くなってる詩織ちゃんの目を見た。



「詩織ちゃん。」


「…はい…」








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