好きすぎた、たぶん。
「・・・可威さんは・・・いつも私が寂しい時に・・・いつも傍にいてくれて・・・安心できる言葉・・・くれて・・・キス・・・してくれて・・・」
「・・・詩織ちゃん・・・」
「もう・・・会わないって言われた時・・・すっごくつらくて・・・泣いてばっかいたんです・・・・・・」
涙を流しながらそう言われて、俺は思わず抱きしめてる力が強くなった。
「忘れようって・・・思ってたんですけど・・・忘れられなくて・・・・・ひどい・・・男の人って思えばいいのに・・・思えなくて・・・・・・嫌いになれなくて・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・いつも・・・こういう時・・・可威さんが会おうって言ってくれてたから・・・また言ってくれるような気がして・・・ずっと・・・ずっと・・・大好きで・・・」
「・・・・・・」
「私いつも・・・可威さんのくれる言葉が・・・嬉しくて・・・安心できて・・・信じてたんです・・・だから・・・可威さんの言葉だけ…信じてます…」
泣きながらそう言ってくれた詩織ちゃんを俺はまた体から離して、キスをした。
触れるだけのキス。
だけど1度離した唇を、どちらからともなく、また深く重ねた。
「…ありがとう、詩織ちゃん…こんな俺、好きになってくれて…」
「…いいんですか…?」
「何が…?」
「こんなまだ高校生の私で…」
少し不安げな顔をしながら聞いてきた詩織ちゃんに、俺は右手を差し出した。
「え…?」