好きすぎた、たぶん。


思いついた音を忘れない内に、マンションに戻る。



ガチャ。



ポケットから鍵を出して、鍵穴に入れて左に回す。



・・・あれ。



回んない。



左に回らない代わりに、右に回った。



え、俺鍵かけ忘れた?



閉まっちゃったよ。



もう一度左に回して、玄関を開けた。



かけ忘れちゃっ・・・



はぁ〜。



「勝手に家入ってんじゃねぇよ。」



家に入ると、今朝久しぶりに回した洗濯機で洗った洗濯物を乾燥機から取り出してる夏実がいた。




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