好きすぎた、たぶん。
「連絡くらい入れてからにしろよ。」
「したわよ、電話。でも出なかったから直接来たの。公園行ってたんでしょ?可威が携帯出ない時って、曲作ってる時だから。」
パソコンの前に置きっぱなしにしたままの携帯を見ると、確かに夏実からの着信があった。
曲を作ってる時は確かに携帯出ないけど、特に公園行く時は携帯持って行かない。
確かにそうなんだけど・・・
マネージャーだから合鍵持ってんだけど、やっぱり勝手に入られてるのは嬉しくはない。
俺だけかな。
「何。どしたの。」
「別に。用はないけど。」
「用がねぇなら来るなよ。オフの時くらい1人にしろよ。」
「嘘よ。用がなきゃ来ないって。」
「じゃあ何?」
乾いた洗濯物を畳んでる夏実と話しながら、パソコンを起動した。