37.2㎝



「――安田って、何で俺にだけ敬語なの……」



彼が、少し赤くなった手を摩りながら呟いた。


「あ………私…!!!」


私が言葉を詰まらせていると、彼は俯いていた顔をぱっと上げた。





「ごめん。安田。

痛かったよなっ。わりーわりーっ」




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