想い。
「さっき優斗に振られちゃったんだ。アンタのことがまだ好きだからって」

「そんな・・・」

「ホント。桃香をすきになろうとしたけどなれなかった。だってさ」

「ありえない・・・」

「やっぱりそうなると思ってた。ウチは凛に勝てるわけないって・・・」

桃香が泣いていた。今でも何が起こったのかわからないくらい動揺している。

「優斗わ、まだアンタのことが好きなんだって!!!!」

「・・・」

「だから報告しようと思っただけ。じゃね」

桃香はそう言うと泣きながら仲間と一緒にトイレから出ていった。
 気づいたら、自分も泣いていた。
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