想い。
 優斗のことは好きだったけど付き合ってなんかない。

私が今好きなのは真なのに嘘を知られたくない。

 その気持ちが強くてつい大声を出してしまった。

「そこまで否定しなくても・・・」

優斗が苦笑いしている。でも目は笑っていなかった。

「なんだよお前ら・・・まさか前に言ってた・・・」

「違うって!!!もうこの話やめよ!!!!もう教室もどるね!!!!」

「あっ・・・」

優斗や真が何か言いたそうだったけど私は絵里を連れてその部屋から抜け出した。

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