知らない世界


お父さんも
前までのお父さんだ。

俺は食事を終えると
家を出た。



「おはよ!陽一」
「おそいよ。陽一」

蓮と眞斗‥
虐めの中心だった二人。


二人の変わりように驚いたけど、
二人といて楽しかった。



休み時間。
一人の同級生が
「俺のペンがない」
と騒ぎ始めた。

そして
たまたま隣にいた、俺が疑われた。


「陽一が盗んだんだろ?」
「俺盗んでない‥」
「嘘つくなよ」


結局‥
理想の世界でも
誰も助けてくれないじゃん‥

「おい、ペン下に落ちてたぜ。」
「陽一大丈夫か?」


             
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