知らない世界


「はい!コーヒー」

頼まれたものを差し出す。


「は?いらねーよ」

みんなから
そうな感じで断られた。
買っても
誰一人受け取ってくれないのはわかる。

だけど
断る勇気なんて俺にはなかった。



小さくため息を着くと
自分の席へと向かった。

あれ‥俺の席がない。


俺は教室を飛び出した。
またきっとあそこだ。
体育館へ行くのに使う渡り廊下。
             
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