知らない世界


先生も虐めに気付いているのに
見てない振りをする。
友達もいないし、
俺を助けてくれる人はいない。

俺には何もない。






そう思ったとき、
その気持ちだけで俺は屋上へと向かった。

重いドアを開けると
一瞬にして俺は青空に包まれた。




タッタッタッ―…

足を止めずに
そのまま屋上から飛び降りる。




あぁ..
これでこの世界から解放される…








〔わぁっこいつ、ついに死んだぜ〕
〔消えるのおせーよ〕


そういえば
4時間目は体育だった…
だから
みんな外にいるんだ‥

最後まで
俺を助けてくれる人はいなかった――…


             
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